4/19(日) 第31回全日本トライアスロン宮古島大会に KESTREL 4000-Di2で参戦した石井 麻実選手からレポートが届きました。  ◆使用機材 バイク: KESTREL 4000 DURA ACE Di2ヘルメット: LAS -VICTORY腕時計:SOMA Run ONE300TRIATHLONブルー/ピンク 大会名: 第31回全日本宮古島トライアスロン大会 開催日:2015年4月19日(日) 開催地:沖縄県宮古島市 スタート:7:00 ➡8:00に変更 競技内容、コース:スイム3km(宮古島市下地字与那覇前浜)、バイク157km(宮古島市下地字与那覇前浜 ~宮古島市陸上競技場)、ラン42.195km(宮古島市陸上競技場付帯公認マラソンコース)➡スイムが6.5kmランのデュアスロンに変更 気温:23.9℃ (7:00) 天候:雨(7:00) 水温:24℃(5:45) 風速:6.1m(7:00) 湿度:97%(7:00) 成績:女子総合2位 総合記録9:01:25(B5:26:02 R3:35:23) ※バイクタイムは第一ランのタイムを含む。 順位―名前―年齢―所属―総合―第一ラン+バイク―ラン 1―酒井絵美―34―ライムメンバーズ―8:49:37―5:13:30―3:36:07 2―石井麻実―26―東京ヴェルディ―9:01:53―5:26:02―3:35:23 3―Julia Bohn―35―ドイツ―9:04:01―5:28:58―3:35:03 4―高橋美紀―42―宮城県―9:34:58―5:53:17―3:41:41 5―中島聖子―35―兵庫県―9:40:11―5:49:45―3:50:26 6―久保田文―50―沖縄県―9:42:26―6:04:42―3:37:44 1.今大会への目標 3位入賞。 2.レース展開 天候不良の為、スイムが中止になりラン6.5kmバイク157kmラン42.195kmのデュアスロン競技に変更となった。 第1ランは良い位置でスタートをする事ができた。直後は周りのスピードが速かったが、惑わされないようにマイペースを守り走った。中間を過ぎた頃から前を走る選手を抜き2位を走っている事が分かった。そのままの順位を保ち1位の酒井絵美選手(ライムメンバーズ)と約50秒差の2位でバイクに移った。 今回からコースが変更になり1つのポイントである片道3540mの伊良部大橋がスタート後10km程にある。橋の上は時々DHポディションを取るには危険な位の突風が吹く。島を約20km走るが途中の右カーブで転倒してしまった。右肘を流血し、補給ボトルが壊れ動揺した。しかし、沿道の人が声をかけてくれたり、この日の為にやってきたのだからこんな事で諦めてはいけないと思い再び走り出す事ができた。幸いバイクにはトラブルがなく安心した。後から思い返せば前に追い付こうと焦っていた気持ちもあった為、この事で冷静になれたかもしれない。伊良部島が終わってからトップと4分半差の3位と聞かされた。落車の際にAndrea Hopkin選手(オーストラリア)に抜かされたようだ。補給とペースに気を付けながらレースを進めていく。変わらず時々強い風が吹いていたが、 2月に合宿を行い様々な風の強さや風向きを経験していた為それほど気にならなかった。途中Andrea選手にトラブルがあったようで再び2位になり1位酒井選手と12分32秒差でバイクフィニッシュした。 ランは後半失速してしまう事が多い為、いつも以上にオーバーペースにならないように気を付けた。トレーニングを思いだしレースを進めた。21kmの折り返しコースの為、差が確認できる。酒井選手20km辺りですれ違い、自身が折り返して少しすると3位のJulia Bohn選手(ドイツ)ともすれ違った。2選手とも良い走りをしていた。しかし自分のペースを崩さず走るだけと思った。30km辺りで少しペースが崩れてしまったが、大きく崩れる事なく走りきれた。酒井選手に少し詰まり、Julia選手には20秒詰められた。 最終的には優勝の酒井選手と11分48秒差の2位でのフィニッシュとなった。 3.レースを振り返って 去年の11月から今大会に向けたトレーニングを行ってきた。今までは量にこだわっていたが、自分に足りないものは何かと考え、質を意識したトレーニングも取り入れ様々な距離と強度に対応できるよう取り組んできた。ロングディスタンス4年目なるが年々自分自身の調子と相談しながらトレーニングを進められるようになってきた。その結果、初の表彰台で目標を達成できた事は嬉しく思う。 しかし、日本トップや海外選手とは力の差がある。この差を埋めるべく体力、精神力共に強くなっていきたい。 4.次レースに向けて 6/7(日) IM70.3セントレア知多半島ジャパンに出場する。ミドルディスタンスになる為スピードを強化していく。目標は3位入賞である。 最後になりましたが、今大会の運営にかかわった関係者各位、ボランティアの皆様、そして多くの声援を頂いた皆様に感謝申し上げます。 東京ヴェルディトライアスロンチーム 石井麻実
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8/24(日) アイアンマン・ジャパン北海道に KESTREL 4000-Di2で参戦した今村 圭孝選手からレポートが届きましたのでご紹介します。  大会名: IRONMAN JAPAN HOKKAIDO開催地:北海道(洞爺湖) 日 時:平成26年8月24日 天 候:曇り時々雨 ディスタンス:スイム3.8km バイク180km ラン42.195km 結果 スイム 54:36 Av1:26/100m (1位) バイク 5:51:08 Av30.79km/h (7位) ラン 3:09:57 Av4:29 (3位) 総合記録 10:02:06 総合17位(30-34歳 3位) 機材 バイク: KESTREL 4000-Di2(シマノ)レースウエア:zoot Ultra Tri Tank 、Ultra Tri9 Short ウエットスーツ:zoot Zforce 3.0 WETZOOT シューズ:zoot TT7.0 アクセサリー:zoot VULENTILTOR CAP ゴーグル:TYR NEST PRO ホイール:フロント ZIPP 404、リア ZIPP 1080 バイクフィット:BIKEFIT(横浜トライアスロン研究所) メカニック:サイクルガレージとらいあんぐる 現地メカニック:メイストーム コンディショニング:安池 一公(けやき通り治療院院長) 捕食:Power Bar GEL グリーンアップル 10個、梅 5個、レモンライム 5個 Power Bar バナナパンチ 3個 ねり梅チューブ 1個 ロングディスタンスは2回目の挑戦、去年のアイアンマンNZ以来になる。今回の目標は突っ込みすぎず、しっかりと補給をとり、ペースを乱さないレースを展開し2015年10月に行われるIRONMAN WARLD CHAMPIONSHIPのスロットを獲得することで、スイム55分、バイク5時間30分、ラン3時間15分を目標に挑んだ。 大会当日は早朝3時過ぎに起床し、すこしストレッチをして、おにぎり3個と味噌汁、バナナをたべ、ホテルから会場に移動した。 トランジットでバイクボトルの準備をして、少しでも食べて空腹の状態でスタートしないようにするためスイムスタート地点に移動しながら大福を一つ食べた。 ウエットスーツを着て洞爺湖に入ると少し冷たく感じたので身体が少しでも冷えないように入水するのをやめた。 男子プロが6時にスタート。エイジスタートまで10分。 いよいよ長い一日が始まる、今までのトレーニングでやってきたこと、応援してくれている方々のことを思い、行ってきますと気持ちを高めた。 ホーンが鳴り響きスタート!! <スイム> 54:36 1位 スタートしてすぐにスイムの先頭に出る。UPをしていなかったが身体の反応は悪くない感じで、200mくらい泳いだところで一人に抜かれたが無理せずその後ろにぴったりとついて泳いだ。 泳ぎながらヘッドアップすると先頭の前にカヌーがいたので先導してくれていると信じその後は前を泳いでいる選手の足をみながら泳いだ。1000mのブイを回った後は前の選手がすこしペースが落ち足に触れてしまうことがたびたびあったが、前に出ても後ろにつかれるのが目に見えていたので、あえて後ろで無理せずに泳ぐことにした。このお陰で、流れにのって泳ぐことができ体力を温存することができた。 スイムアップしたところで1:04というのが見えたのでウエーブスタートのため10分引くと54分で泳げたことが確認できた。 <T1> 3:53 トランジットバックをとり更衣室にはいると何人か準備をしていたが、気にせず準備をして一番初めにトランジットへ、バイクをとりバイクスタート! <バイク> 5:51:08 3位 バイクスタートし、すぐにスイムで使ったエネルギーを補給するため、ボトルに入れていたパワージェルを少し口に含んだ。 始めは湖を横にみながら比較的フラットな道を20キロほど走る。バイクコースは起伏がありかなりタフなことは承知していたので前半はあまり踏みすぎないよう心拍計を確認しながら走行した。 100キロまで温存し、しっかり補給をとることを心がけていたので、外国の選手やほかの選手に抜かれても気にしないようにしていたが、やたらとぬかれるので少しあせりつつもペースを維持した。 100キロすぎから続く長い登り坂では竹谷さんや酒井プロに抜かれ、ついていこうとしたがうまく身体が反応できない、登り坂もインナーに入れてもなかなか前にすすんでくれない、自分でもよくわからないがとにかくきつくなってきた。 130キロ、140キロと表示がでるたびにあと少し、あと少しとおもいながらペダルを回し、前に進んだ、ようやく洞爺湖に戻ってきたがここからの15キロが異常に長く感じた。 このとき後ろからきた高橋清悟さんに気持ち良く抜かれる・・・。 しかし、気持ちだけは切れることなくバイクフィニッシュ。 <T2> 2:23 バイクをフリーラックにかけバッグを取り更衣室へ、走っていくときに大腿四頭筋に痛みがありかなりダメージが残っていることが分かったがそんなことを考えていると時間の無駄なので、急いでヘルメット、バイクシューズをバッグの中に入れ、靴下とシューズを履きランスタート。 <ラン> 3:09:57 3位 走り始めてみるとやはり腿を上げると痛みがでるので、なるべく足を上げずに走ることを意識しながら走ることにした。 スタートして1キロくらいは石畳みで、すこし滑る感じがしながらはしっていたが時計で確認するとキロ4分で入っていた、気持ちが高ぶっていたからだと思うが、このままでは絶対つぶれると思いそこからはキロ4分20に落とし身体の状態を確認しながら走った。 12キロ地点の折り返しに行く途中でバイクの時に抜かれた、酒井プロ、竹谷さんをパスする。その後、折り返しで順位を確認すると同エイジの山本さんから数えて5番目くらいまで上がってきているのがわかった。その時点で、前にいるのは外国の選手でかなり垂れていたので、自分にもまだチャンスがあると思いスイッチが入った。 この時点で約20キロを走っていた。このまま走ってつぶれるのがいやだったので、焦らず少しペースを落とし、フラスクボトルに入れたパワージェルをこまめに摂りながら、キロ4分40くらいではしることにした。 走っているとき、知り合いの選手とすれ違うたびにお互いを励ましあう意味で手をふったり、声をかけたりした。 そうしていると、30キロくらいで前の外国の選手を2人パスする、同エイジは山本さんが1位かと思っていたので自分が2番と思い、ハワイハワイと口ずさみながら走った。 ラスト8キロくらいで山本さんとも差が詰まってきていたのでここからペースを4分15から20まで上げて走った。 最後の折り返しで山本さんがかなりきつそうな顔をして走っているのがわかったので自分も負けられないと思い最後は必至で走ったが一歩及ばずそのままフィニッシュとなった。 フィニッシュ後山本さんがエイジ2位ということが分かりハワイのスロットはないと思ったが、やはり過酷なレースなだけにフィニッシュした時の気持ちは何とも言えない達成感にみたされていた。 次の日、少しの期待を胸に、スロット授与の会場へいった。続々と発表されていき自分のエイジの順番がきた。参加人数的にはスロットが2枚かとおもっていたが司会の白戸さんの口から「スリー」と聞こえた時に、身体の奥から何とも言えない熱いものが込み上げてきた。 「行きますか?」という問いかけの答えはもちろん「YES!!」 念願のアイアンマン チャンピオンシップの権利を獲得できた。 今回は最後まで気持ちを切らすことなく、我慢のレースができた結果だった。 今回、大会関係者、ボランティアの方、サポートしてくださった方々に感謝の気持ちでいっぱいです。 一年後のチャンピオンシップに向けて「 I CAN 」を胸にしっかり準備をしていい結果を残したいと思います。 本当にありがとうございました。 今村 圭孝
8/24(日) アイアンマン・ジャパン北海道に KESTREL 4000-Di2で参戦した石井 麻実選手からレポートが届きました。  大会名:IRONMAN JAPAN HOKKAIDO 開催日:2014年8月24日(日) 開催地:有珠山噴火記念公園・珍小島周辺 スタート:6:01 競技内容:スイム3.8km バイク180.2km ラン42.2km 成績:バイクリタイア (スイム1:04:35) 順位 名前 年齢 国 総合 スイム バイク ラン 1. Shiao-Yu,Li 37 Tiwan 9:58:30 1:04:34 5:31:05 3:17:05 2. Jessica,Fleming 39 Australia 10:06:49 1:00:19 5:33:54 3:26:32 3.Tanaka Keiko 30 Japan 10:09:24 56:42 5:44:39 3:22:43 1.今大会への目標 10時間半切り。 初のアイアンマン出場のため、来年以降アイアンマン・ハワイ挑戦に向けて今自分がどれ位のタイムで走る事ができるかを試す事。 2.レース展開 〈スイム〉 男子プロスタート1分後の6:01女子プロ9名がスタートした。第1ブイまでは直線の1kmであった。スタート後は4名ほどの集団で進めたが、前に2名程見えていた為追い付くよう泳いだ。ブイが小さく頻繁にヘッドアップを行いレースを進めた。三角形に泳ぎ1回上陸して2周目に入った時に前と差が開いてしまっていた。少しペースを上げ、Shiao-Yu,Li(Tiwan)選手とスイムアップした。 トランジッションはウエットスーツを脱ぐ練習を取り入れていた為、スムーズに行う事ができた。 〈バイク〉 感覚は良く脚も良く動いていた。湖畔沿いを25km程走り町に出ていくアップダウンの続くタフなコースの為、ペースに気を付けながら進めた。しかし、40km地点でなかなかスピードに乗れず変だなと思っていたらスローパンクをしていた。急いでパンク修理をして、走り出そうと思ったら、2回目のパンク。バルブに変な力が加わったようだった。替えのチューブが切れ、絶望していたらマーシャルがいたので、メカニックを呼んでもらった。待っている間もスイムを後から上がったプロ選手やエイジの沢山の選手に抜かれてしまった。メカニックが到着しパンク修理と調整をしてもらい再出発。時間をかなりロスし、身体は冷えきり焦りしかなかった。しかし、最後まで諦めないよう切り替えた。補給物も上手くとれ、気持ち悪さもない。しかし、150kmを越えた辺りから低血糖のようになり眠気が襲ってきた。給水や補給を行って、バイクアップしたら状況が変わるかもしれない。とにかくゴールだと思い進めたが、160km地点で意識を失いポールにぶつかり落車していた。 落車の痛みと頭痛の為リタイアとなった。 3.レースを振り返って 今回レース中初めてパンクを経験した。2回目のパンクはバルブが曲がってしまったのが原因の為、空気を入れている時の自分の不注意であった。 又、低血糖のようになったのは振り返ると給水が足りなかったのが原因と思われる。 色々なハプニングが重なってしまったが、良い経験と思える時が来るようにまた取り組んでいきたい。 4.次レースに向けて 10/13(月)オリンピックディスタンスの長崎国体に出場する。トレーニングは質、スピードを高めていきたいと考える。 最後になりましたが、今大会の運営にかかわった関係者各位、ボランティアの皆様、そして多くの声援を頂いた皆様に感謝申し上げます。 東京ヴェルディトライアスロンチーム 石井麻実
8月24日(日) アイアンマン・ジャパン北海道にKESTREL営業マンのTKDが参戦してきましたので、ご報告します。  参加種目:アイアンマンディスタンス 226.2km(スイム3.8km/バイク180.2km/ラン42.2km) 天気:曇り スタート:6時13分 主な使用機材 バイク: KESTREL LEGEND SLサイクルシューズ: LITAMAN CUSTOMヘルメット: LAS VICTORY マットブラックスイムゴーグル:TYR NEST PRO ウェットスーツ:HI-RIDGE フルスーツ ランシューズ:On Cloud 「アイアンマン・ジャパン北海道順位予想でKESTRELバイクをゲットしよう!」企画を立案し、自分自身を順位予想の対象者に含めることで士気を高め、目標総合40位を掲げ、ハワイのスロット獲得を目指してレースに挑んだ。 今回レース前々日と前日は、EXPOでのブース出展業務を一人で行い、多くの選手が時折激しく降る雨の中、ブースに足を運んで頂き、順位予想企画に興味を持って頂いた。しかし、レース前日ようやく宿舎でゆっくりできたのが20時過ぎと頭がレースモードに切り替わることなく気が付けばレース当日の朝を迎えていた。 <SWIM> 1時間13分26秒 スイムコースは洞爺湖を三角形に2周回、一度陸に上がる変速コース。水温は約22度と冷たさは感じず穏やかな天気から水面に波はない。6つのグループに分かれてのウェーブスタートで自分のスタートは第3グループの6時13分。 最初の折り返しまでの直線1km地点にあるコーナーの白いブイは遥か遠くに見え、泳ぎながらでは確認できないと思い、その先の白いホテルを目安に最前列左寄りからスタートする。 3週間前のスイムランのレースで左肩関節を痛め、この3週間はほとんどスイムトレを行わなかったため、スタートダッシュで思い切りよく進むことはできず、痛みの再発を気にしながら落ち着いて泳ぎだす。 折り返しまではスムーズに泳いでいたが一旦上陸しての折り返し辺りからやはり来たかと左肩関節が痛みだす。バイク・ランには影響のない痛みではあるものの思い切った泳ぎができないままスイムアップ。 時折降る豪雨や本州と違い蒸し暑さがなくむしろ涼しく感じる気候であることから寒さ対策として、T1トランジットでバイクジャージをトライウェアの上に着込む。 今回とにかくバイクの軽量化を図るためいつもサドル後ろにセットするボトルゲージは付けず、トップチューブ上に補給食入れのBENTO BOXも付けなかったため、バイクジャージの後ろポケットにスポーツようかんプラスを7本、メダリストのエナジージェル5本、アーレンキーセットと小型のプラスマイナスドライバー、タイヤレバーをセットで袋に入れたものを入れ込んでバイクスタート。 <BIKE>5時間48分15秒 バイクコースは、まず洞爺湖畔のフラット25km。平均時速35kmほどで進んでいく。湖畔のフラットから最初の急坂が待ち構えている。バイクは軽量仕様の LEGEND SLで臨んだこともあり、前を行く選手をパスしスイムの遅れを取り戻していく。 フレーム+フロントフォークの重量を合わせても900gほどの超軽量バイク。踏み出しが軽いため、力を使わずとも上っていく感覚は快適である。補給は20kmごとにスポーツようかんプラスを1本とり、腹の好き具合や足のつりそうなときはメダリストのパワージェルを摂取するイメージで進んだ。 アップダウンが多いコースから上りでは軽快なペダリングで進んでいくが、下りや平地になるとやや他のトライアスロンバイクに比べると遅く感じる。単独走行でのエアロ効果を考えると空力性能の優れた翼断面形状のフレームにやはり軍配が上がってしまうか。 半分の90km地点で2時間45分経過。目標の5時間30分を視野に入れると残りもこのペースで行けばまずまずのバイクパフォーマンスと言える。しかし、そうはいかないのがアイアンマン。向かい風もなんのそので進んでいた前半と違い徐々にペースが落ちていく。 悪い癖が出て回すペダリングが時折無意識に膝に力を入れるペダリングをしていたことで、右足膝関節に違和感が出始める。何かがいつもと違う。 120km地点まで到達。終始曇りの天候は暑さをあまり感じず、快適ではあるがこの辺りから最初の脚の痙攣が発生。ペースを落としスポーツドリンク、パワージェルを口に含み足をほぐしながら回復を待つ。 130kmまで来るとここからは長い下りが続き一気に元気を取り戻す。時速60kmは超え足を休ませる時間ととらえペダリングは極力せず下っていく。 下りの高速走行においてもバイクが暴れることなく安定していて、赤い橋のループコーナーもスムーズなコーナーリングで抜けていく。LEGEND SLはどんな場面でも安心感をもたらせてくれる。140kmまで来るとゴールも近しと感じてくるがここにきて右足大腿四頭筋に2回目の痙攣が・・・。我慢の走行が続きようやく洞爺湖畔前のダウンヒルを経て残り25kmとフラットコースへと帰ってきた。しかし、前半とは違い巡航速度は平均30kmぐらいまで落ち、バイクフィニッシュを迎える。 <RUN>3時間33分14秒 トランジットではバイクジャージを脱ぎ、残っていたスポーツようかんプラス1本をトライウェアの背中ポケットに入れランスタート。しかし、猛烈に尿意をもよおし簡易トイレに駆け込む。おそらく3分ぐらいはトイレ内で動けず。 トライアスロンは3種目の複合スポーツでありスイム・バイク・ランと違う競技を順次こなしていく。従ってスイムとバイクが今ひとつであってもランで盛り返せる可能性があるのが面白いところ。今回自分は正にその状況下に置かれていると、これから巻き返すんだと強い気持ちで進む。 ランは折り返しの2周回のため、自分の順位、同じエイジの選手の走りが確認できる。 洞爺湖畔沿いのランコースはフラットで木々が両サイドに生い茂る中を走るため、日影となる部分が多く、洞爺湖を横目に見ながらのランニングは暑さをあまり感じず、苦しい中にも心地よさを感じる。 キロ4分半~4分45秒をぐらいをイメージして前の選手を追う。エイジでは12~13番目ぐらいの位置かと最初の折り返しで確認。ハワイのスロット獲得には非常に厳しい位置にいることを実感するが、とにかく前へ前へと進む。 途中、サポートライダーの今村選手とすれ違うがかなり良い位置につけているのが分かり、嬉しさが込み上げてくる。一方石井選手の姿が見えず、見逃してしまったのかと次の折り返しまですれ違う選手を見ながら走るがやはり確認できず。何かトラブルによるリタイヤが頭を過る。 30km地点までは順調に進んだがこの辺りからペースが落ちだす。エイドステーションでの滞在時間が徐々に長くなるが休憩した分、次のエイドまでは頑張って走るを繰り返し、フィニッシュラインに辿り着いた。 <総合>10時間46分01秒 総合60位 40-44歳9位 アイアンマンという冠がつくだけで他のトライアスロン大会とは一線を画する独特の雰囲気がこのレースでは楽しめます。一方、世界戦のハワイのスロット獲得を目指す選手にとっては、今までトレーニングで積み上げてきたものを如何に本番で発揮し、最後まであきらめずに走り切った者には栄冠を手にすることが出来るだけに、その必死さ絶対に負けないあきらめない気持ちを肌で感じ、真剣勝負の世界を味わうことが出来るレースでもあります。 今回順位予想企画をすることで自分へのプレッシャーがいつも以上にかかったことは否めませんが、自分の目標順位40位には届かず、60位という結果にはたくさんご応募頂いた方々には大変申し訳ない気持ちで一杯です。 石井選手、今村選手にも大きなプレッシャーがかかり、平常心で臨むことが難しいレースだったとは思いますが、彼らにとっては精一杯のレースをしてくれたことに感謝しています。 お互いレース中はライバルとして戦った選手でもレースが終われば皆仲間であり、表彰台に上がった選手には賞賛の言葉をかけ、悔しい思いをした選手には次のレースに向かってまた頑張りましょうと声を掛け合う姿にトライアスロンというスポーツの素晴らしを見ることができます。 アイアンマン・ジャパンは、琵琶湖から始まり長崎、北海道と国内3番目のこの広大な大地に芽を出し、育もうとしています。素晴らしいレースに参加できたことに感謝するとともに長くこの北海道の地にアイアンマンが根付き、たくさんの方々に感動を与えるレースへと長く生き続けることに今後も微力ながらお手伝いできればと思っています。 大会関係者の皆さま、ボランティアの皆さま、レースに参加された選手の皆さま、そして順位予想企画に興味を抱いて頂いた皆様に深く感謝申し上げます。
6/15(日) 五島長崎国際トライアスロン大会に KESTREL 4000 Di2で参戦した石井 麻実選手からレポートが届きました。  大会名: 2014五島長崎国際トライアスロン大会 開催日:2014年6月15日(日) 開催地:長崎県五島列島福江島 スタート:8時35分 競技内容:スイム2kmバイク124kmラン28km 気象条件(7時現在) 水温:21.4℃(ウエット着用) 気温:20.0℃ 天候: 曇り 湿度:93% 成績:女子4位(エリート) 6時間37分38秒 スイム 29:22 バイク3:52:12 ラン 2:16:04 順位 名前 年齢 所属 総合 スイム バイク ラン 1. 西内 真紀 39 兵庫県 6:18:59 26:08 3:39:49 2:13:02 2. 東 夏海 26 長崎県 6:30:28 28:01 3:43:01 2:19:26 3. 宮崎 康子 37 埼玉県 6:32:45 29:20 3:58:16 2:05:09 4. 石井 麻実 26 東京都 6:37:38 29:22 3:52:12 2:16:04 5. 川嶋 明子 43 東京都 7:18:44 29:21 4:14:58 2:34:25 1.今大会への目標 優勝し、ITU世界ロングディスタンス選手権に出場すること。 2.レース展開 Bタイプのスタートから25分後、エリートの部10名がスロープから横一列でスタートとなった。コンディションは波もなく穏やかで泳ぎやすかった。 スイムは、第1ブイの350mまでにバトルが多少あったが人数が少ない為すぐにバラバラになった。自分よりも泳力のある選手がほとんどであった為、タイムが開きすぎない事と中だるみしないよう意識して泳いだ。単独を覚悟していたが、自分の他に2名すぐ前にいるのが分かりペースを上げた。感覚は良く、そのまま宮崎選手(埼玉)、川嶋選手(東京)の3名でスイムアップした。1位の西内選手(兵庫)とは3'14差でスイムアップとなった。 バイクは、トランジットもスムーズに行うことができ、前を走る2名の選手に追い付くぞという気持ちでスタートした。約25km地点まではフラット、そこからはアップダウンが続くタフなコースである。島を一周するコースで前との差が分からなかったが、ペースと補給に注意して進めていった。後半になると、所々で先頭との差が分かる折り返しの箇所があり、約10分離されている事が分かった。西内選手と東選手 (長崎)とも実力のある選手なので、これ以上差が開かないようにしてランで粘れば…と考えながらバイクフィニッシュ。 1位通過の西内選手とは15'31の差、2位通過の東選手とは10'32の差でランスタートをした。 今年からランコースが変更になり一周目は10.5kmを折り返す21kmを走り、その後に3.5kmを折り返す7kmを走る。宮古島後からトレーニング内容を変えたお陰かランの感覚は良かった。一時は沿道からトップと9分差と言われるほど積極的に走れ、このまま粘っていけば…とレースを進めたが、15km過ぎた辺りからペースを維持できなくなり苦しい走りになった。前との差は縮まらず、残り5km地点で宮崎選手に抜かれてしまい優勝の西内選手とは18'39差の4位でゴールとなった。 3.レースを振り返って 今大会は、去年からの2回目の出場となる。ランコースは変更になったが前回よりもスイム5'、バイク5'、ラン12'、総合タイムは約23'短縮する事が出来た。その部分では力が付いた事を感じ自信となった。しかし、当日の力を出した結果、今回の順位だった為悔しさが残る。 宮古島大会からスイム1500mで自己ベスト更新し、トレーニングが上手く積めていた。調子も良かったので、あまり休養をとらなかったせいか体調を崩しトレーニングを行えない期間もあり、改めて休養の大切さを学んだ。自分の身体とよく対話し、次に向けてこの経験を生かしていく。 4.次レースに向けて 6/22(日)第28回NISSAN CUP神奈川トライアスロン大会(選手権の部) 2年ぶりショートディスタンスのレースに出場する。 その後、合宿を行い8/24(日) IRONMAN JAPAN北海道(プロカテゴリー)に出場する。 初のIRONMANに向け、自分の力を発揮できるよう取り組んでいきたいと考える。 最後になりましたが、今大会の運営にかかわった関係者各位、ボランティアの皆様、そして多くの声援を頂いた皆様に感謝申し上げます。 東京ヴェルディトライアスロンチーム 石井麻実
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