10/20(日)
チームケンズカップ紅葉チャレンジトライアスロン・デュアスロンフェスティバルin北川辺大会のデュアスロン Aにレース参戦した稲 寛彰選手よりレポートが届きました。

チームケンズカップ紅葉チャレンジ
トライアスロン・デュアスロンフェスティバルin北川辺大会
開催地:埼玉県加須市・渡良瀬遊水地
日時:2013年10月20日(日)
レース距離:デュアスロンA (第1ラン:3KM バイク:30KM 第2ラン:5KM)
使用機材は、
バイク:
KESTREL / TALON (52cm)
ハンドルバー:デダ・クロノデュエ
ステム:デダ・ADJ
コンポーネンツ:シマノ・デュラエース7970(エレクトロニックシフト10段)前後ブレーキキャリパーのみデュラエース9000
フロントギア:アウター:ローター・56Tアウターエアロ インナー:シマノ・デュラエース7970(39T)
リア・スプロケット:シマノ・デュラエース7970(11-25T)
クランク:シマノ・デュラエース7970(172.5㎜)
ペダル:ルック・ケオブレードカーボン・エアロ
サドル:プロロゴ・ナゴEVO TRI 40 TS
フロントホイール:ジップ808ファイアクレスト・チューブラー
リアホイール:ジップSUPER-9・チューブラー・ディスク
タイヤ:ビットリア・コルサCX(23㎜)
サイクルコンピュータ:サイクルオプス・ジュールGPS
パワーメータ:サイクルオプス・パワーキャル
レース結果:総合8位 年代別3位入賞
総合記録:1:19:06
第1ラン:0:11:22(21位) バイク:0:48:14(2位) 第2ラン0:19:30(29位)
http://teamkens.co.jp/race/files/2013/10/13kouyou-result-.pdf
レースデータ:AV HR 159
<大会に向けて>
自宅から近く、毎年、恒例で参加しているレース。昨年は、夏場のアキレス腱故障のため出場せず。一昨年、総合4位(年代別1位)となっているが、今年は故障を避けるため、追い込んだ練習をしていないこともあり、まず、現状の力量を確認することを目標の一つとする。
アイアンマン北海道終了後、ベースつくりのため、AT値の強度でしか練習を積んできていない。ショートのレースでスピード勝負となる中、インターバル練習を行ってこなかった影響がどう出るか、この点を確認するのも目標の一つと設定。
バイクのセッティングは、これまでロードバイクとして使用していたTALONをTT仕様に変更し、レースに臨む。
TALONのインプレでも触れたように、TALONの直進推進性の高さは評価していたので、フラットでスピード勝負となる渡良瀬遊水地でどのようなパフォーマンスを発揮できるか、ここも確認したかったポイント。
<第1ラン>
朝から冷たい雨が降っていたが、スタート前の10時頃から雨が本格的に降り始め、北風が強くなる。アップ時には、寒さは防寒着を着ていればさほど気にならなかったが、スタート10分前にスタート地点に並ぶと寒さが厳しくなる。雨と北風にさらされ、あまりの寒さにスタートを止めてしまおうかという考えが頭をよぎる。
ちょっと気合が入りにくかったが、予定通り、ウエーブ制でスタートしていく。私は30秒刻みの第3ウエーブのスタート。総合上位を狙うとなると、ウエーブスタートだと状況が確認しづらい。同じウエーブに昨年の総合優勝者、須釜選手がいたので、ランの速い、須釜選手の動向をチェックすることに。
スタートの合図でいつも通り飛び出してしまう。あまり気合を入れず、寒さもあって様子見でスタートするつもりだったが、先行してしまう。スタートから400Mあたりまで先行したが、周りを確認し、ペースダウン、1選手がすぐに先行し、その後を須釜選手が追う。この流れにできるだけついていこうとしたが、前を行く2人の選手とは、差が広がっていく。
心拍数はそんなにあげないように走っていたが、ちょっと風邪気味もあったのか、寒さのせいなのか、珍しく頭痛を感じる。耐えられない頭痛ではなかったが、「あまり調子良くないのか?」と考え、自分のペースで走ることを心掛ける。第1ランのコースは1.5KMの直線を折り返すレイアウト。
自分のペースで走り、折り返し地点でタイムを確認すると、思っていた以上に悪くなく、モチベーションが上がる。ペースは上げられなかったが、冷静に自分のペースでトランジッションに入る。第1ランの平均心拍数は162。
<バイク>
そつなくトランジッションをこなし、バイクコースへ。気温は13度。北風が強く、雨も強くなってきた。第1ラン後ということもあり、寒さは気にならなかったが、直角カーブが2か所あるコースで雨の中、落車しないように注意する。
コースレイアウトは左回りのコースを4周回。雨が降り強い北風の中、2か所の直角カーブと向かい風、追い風をどう攻めるかがキーとなる。
1週目は回転数を上げる走りで攻める。ギア比56T×11Tをベースに回転数が落ちるようであればギアチェンジを行い、トルクだけでなく、回転数でパワーを維持することに努める。バイクスタート後、感触は良好。TALONは56T×11Tのビックギアで踏み込んでも踏み負けることなく、極太のダウンチューブとボリュームのあるBBがビックパワーを受け止め、リアトライアングルで推進力へと変換してくれる。TALONはモノコックのワンピース構造というこもあり、フレームが1枚の板のように一体感を持って推進力へとつながっている感触が持てる。また、渡良瀬遊水地のようなフラットなコースでの高速維持性能に優れていることが体感できた。
2週目から再度ちょっと頭痛を感じるようになったが、ペースを落とさず、スピードの維持に努める。先行する選手をパスし、総合順位が上がってきていることは感じていたが、どの程度まで上がってきているかがわからない。同じウエーブでスタートした須釜選手はなかなか捉えられない。バイクの調子は悪くないと感じていたので、自分の力を信じて、バイクの周回を重ねていく。
最後の4週目に入ると、さすがに少し疲れが出てきたか、これまで維持してきた回転数を維持することが難しくなり、ビックギアで踏み込む走り方となってしまう。パワーロスを最小限に抑え、スピード維持に注意し、トランジッションへ入る。バイク終了時、総合5位の位置。
<第2ラン>
トランジッションに入ると、先行する選手が確認できた。同じウエーブの須釜選手も確認。バイクのパフォーマンスがまずまずだったことを確認し、落ち着いてトランジッションをこなす。
第2ランスタート時には、須釜選手の背中もとらえていたのだが、どんどん引き離される。完全にランの力が違う。それでも走り始めの感触は良かったので、攻める気持ちをもってランを進めていく。
第2ランのコースレイアウトは、1週2.5KMのコースを2周回。2か所、短い上りがあり、1か所少し長めの下りを含んでいる。1周回目は攻めのラン。TALONでビックギアで攻めた走りをした後でも、体のダメージが少ない。剛性がありながら適度な衝撃吸収性を併せ持っている。
2周回目に入ると疲れが出始め、ペースが落ちる。なんとかランニングフォームを意識し、最小限のロスにとどめようとするが、残り、1KMあたりで何名かの選手に抜かれる。それでも最後の下りは全力で走り、ゴール。タイムを確認すると設定タイムより遅いが、気象条件が厳しかった分、仕方のないところか。第2ランの平均心拍数は160。
<ゴール後>
AT値ベースのトレーニングしか積んでおらず、スピードレースで良いパフォーマンスが発揮できないのでは?という不安があったが、現在、自分が取り組んでいるトレーニング方法がうまく機能していることが確認でき、安堵し、自信を取り戻せた。
バイクデータを分析する限り、これまでのトレーニングがうまく行えており、TALONのTTバイクとしてのポテンシャルの高さも確認でき、冷たい雨の中、充実したレースを行えた満足感を味わえた。
目標はすでに来年、2014年のロングトライアスロン大会。4月の宮古島が最初の目標となる予定。故障に注意し、引き続き、AT値強度のトレーニングを続け、ベース作りを継続して行っていく予定である。
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