12/1(日)
静岡県・清水町町制施行50周年記念クリテリウム大会にレース参戦した稲 寛彰選手よりレポートが届きました。

日時:2013年11月24日(日)
場所:静岡県駿東郡清水町
天候:晴れ
気温:16℃
レースカテゴリー:男子エリート(21週・19.53㎞)
成績:19位(41名出走、内DNF12名)
タイム:0:32:31:93
使用バイク:
KESTREL / LEGEND SL (51cm) 完成重量約7.4㎏(ボトル・スペアタイヤ除く)
ハンドル:デダ・ゼロ100コンパクトホワイト(420㎜)
ステム:デダ・ゼロ100セルビッツイオコルセ31(120㎜)
シートポスト:デダ・スーパーゼロホワイトマットカーボン(31.6㎜)
コンポーネンツ:シマノ・デュラエース7970(メカニカルシフト10段)
フロントギア:シマノ・デュラエース7970(54×39)
リア・スプロケット:シマノ・デュラエース7970(11-27T)
クランク:シマノ・デュラエース7970(170㎜)
ペダル:ルック・ケオブレードカーボン(クロモリアスクル)
サドル:フィジーク・アンタレスバーサス(K:iumレール)
フロント&リアホイール・リム:ジップ808・チューブラー
パワーメーター:サイクルオプス・パワータップSL+
タイヤ:ビットリア・コルサCX(23㎜)
サイクルコンピュータ:サイクルオプス・ジュールGPS
トライアスロンのオフシーズンのバイクトレーニングの一環として、公道を利用したクリテリウムレースに参戦。先日、さいたま市でツール・ド・フランスの名を冠したプロ選手によるクリテリウム大会が開催されたが、今後、日本でも公道を利用したクリテリウムが人気化する予感をこの大会を通じて感じることが出来た。参戦する選手と観戦者の距離感が近く、レースをしていても観戦していても、終始、楽しめるイベントである。
また、ゴールポイントでは、地元出身ということもあり、現シマノレーシング監督の野寺氏が解説としてレースを盛り上げていた。
このレースに対する機材チョイスは、インプレでも紹介しているように、剛性の高さを誇るLEGEND SLのフレームにジップ808のディープリムを装着し、コーナーの立ち上がりの加速とその後のトップスピードの維持を図るセッティングとした。レース後の印象として、このセッティングはベストであったと感じている(風が強く吹いていなかったので)。
今回のクリテリウムレースはいくつかのカテゴリーに分かれて、レースが行われた。
午後に入り、いよいよ最終のメインレースとなるエリートの部のスタート。太陽の日差しが温かく、半袖の上下ウエアにアームウオーマーを装着してレースに臨む。レース開始前に30分程度のアップを済ませ、スタートラインに集合。
コースのレイアウトは、1週930Mの長方形のコース。従い、直角、コーナーが4か所存在する。
レース直前の説明で今年の国体代表選手なども参戦していると聞かされ、スタートから速い展開を想定。チーム単位での参加も目立ち、レースの戦略としては、前半我慢し様子を見て、最後に行けるところで、勝負してみるという簡単なイメージを持った。
最初の2周回は先導車がペースをコントロールするローリングスタート方式。1周回目は比較的様子見状態だったが、2週回目からペースが一気に上がり、集団内での位置取り合戦がはじまる。集団の後方インコース側でポジションを取っていたが、3週回目から更にペースは上がり、直線後半部分ではいきなり、時速43㎞オーバーの状態に。
そこから直角カーブに突入し、コーナーをクリアした後から更に厳しい加速を余儀なくされ、苦しいまま、そのまま、また直角コーナーに突入していく展開。まるで、ローラーコースターのようで、慣れるまで目が回る感じ。
集団は全く落ち着かず、入れ代わり立ち代わりでアタックがかかり、ハイスピードを維持し続ける。4周回目辺りから脱落する選手が発生し、集団は更にスピードを上げていく。コース上にはたくさんの観戦者がおり、「脱落したら格好悪いし、息子たちに対して恥ずかしい。」とか考えながら、ひたすら集団に食らいつく。
集団の後方インサイド側のコーナーでのライン取りが思い通りにならなかったので、アウト側にポジションを移す。これがよかったのか、徐々に自分のペースを取り戻し、スムーズに集団でのポジションをキープできた。
周回目から集団もようやく、落ち着き始める。今後の展開のポイントは、11週回目と16週回目に設定されている周回賞。集団後方にいて、ここからさらにペースアップして周回賞を狙いに行ったら、完走も危ないと感じていたので、この2つの周回賞は早めに断念。
予想通り、11週回目に向けてスピードがかなり上がった。集団後方で、11週回目の周回賞を終えると、集団のペースも少し落ち着いたが、はやくも、16週回目の周回賞を見据えて、ハイペースでの展開が続く。そのペースのまま、16周回目を超えると、集団は、少し落ち着きを取り戻す。
いよいよ、ゴールに向けた雰囲気が集団内に出てきた。17、18、19、周回目と落ち着いたペースで進む中、20周回目の向かい風のセクションでギアをかけ、集団後方の右側から様子を見てみると、自然に集団前方へ上がったので、そのまま、更にギアをかけてみた。sンなり集団先頭に立ち、その勢いで、ゴール設定のあるメインの直線へ切り込む。観客の声援が大きく、このままいくしかないと決断し、姿勢を低くし、ギアをかけ、最終回となる21週回目に突入する。ゴールポイントでは、「アタックですね!」と言うアナウンスが聞こえたので、後ろと差が開いたと感じ、声援に後押しされながら、第1コーナー、第2コーナーを単独で逃げる。
ほぼ、1周回独走したあたりで、足が厳しくなってきたので、後ろを振り返ると、2名、追走の選手が来ていたので、声をかけ、「一緒に行こうと。」と話すが、その気配はなく、二人とも後ろの集団を待つ気配。最大のチャンスがうまく回らなかった。単独では、ゴールまで持たないとわかっていたので、あきらめて集団復帰を選ぶ。その後は、第3コーナー、最終コーナーと集団後方でこなし、無理にスプリントせず、落車に注意し、ゴール。平均ワット数は225。
最後で、見せ場を作ることが出来たので、それなりに充実感を得てのフィニッシュとなった。
今回、LEGEND SLでクリテリウムレースに参戦したが、性能はまさに「真のリアル・ロードレーサー」。特筆すべき点は、コーナーの立ち上がりの反応の良さ(軽さ)。クリテリウムレースでは、「ストップ&ゴー」が繰り返されるインタバール要素の強いレースなので、コーナーの立ち上がりを如何にうまくこなせるかがレース運びの上で非常に大事な点。
LEGEND SLは重量が軽いにもかかわらず、ダウンチューブとBB周りの剛性が非常に高いので、コーナーの立ち上がりの軽さは異次元。トルクをかけて踏み込んでも反応良く進むが、リアのギアを気持ち1枚か2枚程度落とし、回転数を高めにコーナーをクリアした方が立ち上がりの加速感が良いように感じた。
また、ヘッドチューブの剛性が高く、時速43㎞以上で直角コーナーに突っ込んでいく際に、フルブレーキをかけても車体が暴れる感覚はなく、抑えが効いたまま、高速コーナリングのラインをコントロールすることが出来る。LEGEND SLのヒルクライムの性能も秀でているが、クリテリウムのレースが一番、LEGEND SLの特性を発揮できるのではないかと感じた。 快晴で温かく、富士山が目の前にくっきりと見えるロケーションで、大会運営もしっかりと行われ、多くの観戦者の中、非常に充実したレースイベントであった。
是非、来年も出場したいと考えている。
次のレースは12月1日(日)にタイのプーケット島で開催されるハーフのトライアスロンレース、「
Challenge Laguna Phuket」。現状発揮できる最高のパフォーマンスでゴールしたい。
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